金利の高い通貨と(金利の安い)日本円の取引をする場合、

 

それぞれの通貨の金利の差から、「スワップポイント」が発生します。

 

具体例を出しましょう、○□国の金利が高く、日本円の金利の方が低いと、

 

○□国の通貨を持っているだけでスワップによる収入が発生します。

 

すると、金利の高い通貨へと資金が集まり、通貨上昇につながりそうに思いますが、

 

実際の値動きは必ずしもその方向へは行きません。

 

金利の高い国は、それだけ物の値段も上がります、

 

これにより市場は違う方向に動く可能性があります。

 

例えば。

 

△国は金利ゼロ。

 

□国は金利が10%としましょう。

 

レートは△=□だったとします。

 

すると、一本のペンの値段は、1△=1□となります。
しかし、1年後に金利が付いた値段を考えてみますと同じペンなのに、

 

△国ではペン一本が1△、□国ではペン一本が1.1□となります。

 

□国の方が高くなってしまい、国際的な競争力が落ちています。

 

つまり、△国が通貨高、□国が通貨安です。

 

これにより、金利が高い通貨がずっと通貨高になる事は少なく、

 

むしろ競争力が落ちて売られてしまう(通貨安になる)ケースが多く見られるのです。

 

単純にスワップポイントでの収入以外に、こうした点を考えておく必要がありますのでご注意しましょう。